いざセックスとなった時、男女ともにまだセックスの経験があまりない可能性も充分にありえます。そういった場合の挿入時、男性よりも女性のほうが心の負担も身体の負担もとても大きいということを意識しなくてはなりません。
はじめてのセックスの時、女性はとても不安にかられています。何がどうなるのかわからないという不安と、周りから聞く「痛い」という話の先入観から、脚に力が入ってしまい、思うようにいかないと思います。これは、不安と恐怖から心のプレーキがかかっているんですね。
セックスがはじめて、ないし経験の少ない女性に出会ったら、男性はまず彼女の不安を取り除いてあげましよう。「言ってはいけない言葉」は、「僕もはじめてだから」とか「あまり経験がない」などとセルフ・ハンティキャッピング(言い訳)をすることです。
男性は「僕も君と一緒の立場だから安心して」という意味合いで言っているのかもしれませんが、それは逆効果。仮に自信がなかったとしても、それはロに出さずリードすべきです。
反対に女性が経験が豊富で、男性が経験がない場合は、男性は正直に「経験が浅い」ということを伝えると良いと思います。
僕自身もコンドーム普及委員会会長という職業柄、「処女」の女の子とは、これまでに250人くらいお仕事をさせていただきましたが、そのなかで嘘だったのはたったひとりだけ。そのひとりも「数年前に一度したけど痛くてそれからはしていない」というケースでした。
処女の女の子たちは当然セックスは初体験です。なので、彼女たちと仕事をさせてもらう時、僕が意識しているのは「いま、自分がどういう状況になっているか」を逐ー報告するということ。
「いま、ペニスが〇センチ入ったよ」、「脚に力が入っているから、ちょっと力を抜ける?」など、状況を教えてあげることで、いま自分に何が起きているのか、自分は何をすべきなのか、そして、今後どういうことが起こるのかを理解してもらい、不安を取り除くように意識していました。
そして、目を見て優しく手を握ってあげましよう。「できるところまでやってみよう」と問いかけてみてください。「齢をとってお婆ちゃんになっても話したくなるような初体験にしようね」と歯の浮くような台詞を口にするのも手です。そんなセリフが不安がっている女性の胸の奧にすっと届き、気持ちを和らげることができるかもしれません(「何言ってんだバカヤロー、痛えもんは痛えんだよ」となるかもですが)。
なお、相手が濡れない場合。気分が乗っていない、体調がすぐれないなど、いろいろなケースが考えられます。もし手元にローションがあるのなら、ぜひ使ってみてください。ローションを使うことは恥ずかしいことではありません。ローションを使って女性の身体の負担を減らすのもデキる男のエスコートです。